FAF KANTHA QUILT TYPE-2.5 — 布に残る時間を着る
FAF(FAKE AS FLOWERS)から、KANTHA QUILT TYPE-2.5が届きました。
ベンガル地方に伝わるカンタキルトを使用し、ヴィンテージウェアを思わせる佇まいをFAFの視点で再構築した一着。
一点ごとに異なる柄や配色、細かなステッチ。
その違いは単なるデザインではなく、この服に使われている布が過ごしてきた時間でもあります。
一枚の服が完成するまでに、
その素材はどれだけの時間を過ごしてきたのだろう。
KANTHA QUILT TYPE-2.5を見ていると、そんなことを考えます。

KANTHA — 布を、次のものへ
カンタは、ベンガル地方で受け継がれてきた伝統的な手仕事です。
使い込まれたサリーや衣服などの布を幾重にも重ね、その上から細かなステッチを施して一枚の布へと仕立てていく。
古くなったものをただ手放すのではなく、手を加え、別の役割を与えて次へつなげていく。
その過程から、カンタ特有の表情が生まれます。
細かなステッチによるわずかな凹凸。
異なる布が重なることで現れる色や柄。
時間の経過によって生まれた褪色や、生地の柔らかさ。
最初から均一な完成形を目指して作られた生地とは違い、それまで存在していた布の痕跡が残されています。
同じ表情のものがほとんど存在しないことも、カンタのおもしろさのひとつです。

FAFが再構築する TYPE-2.5
FAFは、そのカンタキルトを「TYPE-2.5」というジャケットへ落とし込んでいます。
ヴィンテージウェアを想起させる佇まいを残しながら、現代の服として再構築されたシルエット。
内側にはポケットを備え、左内側にはシリアルナンバー入りのラベルが付属します。
そして、この服を特徴づけているのが、一点ごとに異なるカンタの表情です。
柄、配色、ステッチ、褪色、布の重なり。
同じKANTHA QUILT TYPE-2.5という品番でありながら、それぞれの個体がまったく同じ表情になることはありません。
完成された一つのデザインを均一に再現するのではなく、素材がもともと持っている違いを、そのまま一着の個性として残す。
カンタという素材とFAFのデザインが重なることで、このジャケットの表情が生まれています。

古いものを、そのまま古いものとして扱わない
kotoがこの服に惹かれた理由も、そこにあります。
古い布には、それだけですでに時間があります。
FAFが行っているのは、その時間をただ保存することではありません。
過去に作られ、使われてきた布を受け取り、新しいシルエットやディテールを与えることで、もう一度「今着る服」へと変えていく。
新しいものをゼロから作ることとは、少し違うものづくりです。
残っているものを読み取り、次の形へつなげていく。
伝統的な手仕事から生まれた素材と、FAFの現代的なデザイン。
異なる時間が、一着の中で重なっています。

一点を選ぶということ
KANTHA QUILT TYPE-2.5については、同じ品番の中から「どの一着を選ぶか」ということにも意味があります。
正面に現れる柄。
背中の配色。
ステッチの密度。
布の褪色。
それぞれの個体によって、印象は変わります。
サイズやシルエットだけで服を選ぶのではなく、
一枚の布との相性で選ぶ。
このジャケットには、そんな服の選び方があります。
オンラインの写真から選ぶこともできますが、店頭ではそれぞれの個体を実際に並べながら見比べていただけます。
写真だけでは伝わりきらない生地の凹凸や柔らかさ、色の重なり。
一点ごとの違いまで含めて、この服の魅力です。

time / story
新しい服でありながら、
そこにはすでに時間があります。
誰かの手によって施されたステッチ。
使われてきた布に残る色。
FAFによって与えられた、新しい形。
そして、これからそれを着る人の時間。
完成した瞬間から始まる服ではなく、
いくつもの時間の途中に存在する服。
kotoが大切にしている
time / story / communication
という考え方とも、自然と重なる一着です。
一点ごとに異なるKANTHA QUILT TYPE-2.5の表情を、ぜひ店頭でも実際に見比べてみてください。
FAF / KANTHA QUILT TYPE-2.5
Available at koto / Kyoto
and online.
FAF / KANTHA QUILT TYPE-2.5
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