
日常の中で、自然と手が伸びるシャツ。
見慣れた服だからこそ、形や素材、縫製の美しさが、その一着の雰囲気をつくります。
スペイン・マドリードを拠点とするCAMISAS MANOLO(カミサス マノロ)。
シャツづくりの伝統を背景に、素材と形、そして着る人との関係を考えるブランドです。
ABOUT CAMISAS MANOLO
ブランドを手がけるのは、Manuel Molina(マヌエル・モリーナ)。
ファッションデザインを学び、テーラリングの経験を重ねた後、シャツづくりへと向かいました。オーダーメイドの服を制作する活動を2014年に始め、2019年にCAMISAS MANOLOという名前へ。2021年には最初のコレクションを発表しています。
デザイナーであると同時に、職人として服に向き合ってきた人でもあります。
生地を選び、パターンを考え、裁断や縫製の工程を確かめる。そうした服づくりの積み重ねが、ブランドの土台になっています。
一方で、その関心は伝統的なシャツの中だけに留まりません。
身近な日用品や人々、自然、芸術、サブカルチャー。日常を取り巻くさまざまなものが、素材や色、服の見せ方へとつながっています。

A SHIRT, YOUR OWN WAY
マヌエルは、服を身体の上にある建築のように捉えていたと話しています。十代で出会った中道友子の本も、メンズウェアのデザイナーを志すきっかけのひとつでした。
布をどのように切り、つなぎ、身体に沿わせるのか。
見慣れたシャツという形にも、そうした視点から考えられることが、まだたくさんあります。
そして、ブランドが大切にしているのは、着る人が自分の意味を加えられる服であること。
ボタンをどこまで留めるか。裾を入れるか、出すか。何を下に着て、何を上から重ねるか。
丁寧につくられた一着が、日常の中で少しずつ、その人のものになっていく。
CAMISAS MANOLOには、そんなふうに付き合っていけるシャツがあります。
CAMISAS MANOLO AT KOTO
kotoでは、日常に自然と入り込む服を、セレクトの軸に据えています。
普段の暮らしの中で、無理なく手が伸びるもの。そうした服ほど、形や素材、縫製の美しさが大切になると思っています。
CAMISAS MANOLOのシャツに惹かれたのも、その細かな部分にあるバランスでした。
一見すると、見慣れたシャツに見えるかもしれません。ただ、襟の形や身幅、丈の取り方、生地の表情、縫い上がりを見ていくと、そこにはこのブランドならではの雰囲気があります。
要素が少ない中でも、着たときにCAMISAS MANOLOらしさが感じられる。
ほんの少しの形の違いや、細部の整え方が、服全体の佇まいにつながっている。そのバランス感覚に魅力を感じています。
kotoが大切にしている「余白」との関係で考えるなら、CAMISAS MANOLOは装いの土台となり、その周りに余白をつくってくれる存在です。
一着のシャツが自然に収まることで、合わせるパンツや羽織り、小物の選び方にも幅が生まれる。日常の中心に置きながら、その人なりの組み合わせを楽しめる服だと思います。
そして、シャツとともに見ていただきたいのが、ニットのプロダクトです。
中にシャツを着て、その上から羽織る。今回のニットジャケットには、その重ね方が自然に収まるバランスの良さを感じました。
シャツをつくるブランドが、その上に重ねる服をどう考えるのか。襟元の見え方や、身幅と丈の関係を含めて見ると、CAMISAS MANOLOの提案をより楽しめると思います。
個人的には、国内のデザイナーズブランドとはまた違う、ヨーロッパの服らしい空気も感じています。
それを普段の装いに重ねたとき、どんな雰囲気が生まれるのか。
形や素材、縫製を大切にしながら、日常の服の選び方を広げてくれる。kotoの土台として提案していきたいと思い、取り扱いを決めました。

FW26 — SHIRTS, KNITS AND A TIE
今季は、形の異なるシャツに加え、ニットシャツ、ニットジャケット、ネクタイをセレクトしました。
色や柄だけでなく、織られた布と編まれた生地、それぞれの違いにも目を向けながら見ていただきたいラインナップです。
PALE YELLOW BLACK STRIPES NORMAL SHIRT

淡いイエローに、黒のストライプを配したNormal Shirt。
素材はコットン100%の100/2ポプリン。100番手の細い糸を二本撚り合わせた双糸を使う生地です。
ゆとりのあるフィットと、丸くカーブする裾が特徴。白蝶貝のボタンを合わせています。
青や白とはまた違う、淡いイエローのストライプシャツ。黒やグレーのパンツに合わせれば、その色合いをすっきりと見せられそうです。
ニットやジャケットの内側から、襟元や裾を少しのぞかせる着方も楽しめます。
BROWN/CAMEL CHECKS CAMPO SHIRT

ブラウンとキャメルのチェックを使ったCampo Shirt。
コットン98%にエラスタン2%を組み合わせたイタリア製生地を使用しています。
やや短めの丈に、まっすぐな裾。胸ポケットを備え、フロントはボタンが隠れる比翼仕立てになっています。
柄のある生地に対して、前の見え方はすっきりと。
裾を出して一枚で着たり、前を開けてカットソーの上に重ねたり。丈と身幅のバランスを、そのまま楽しみたいシャツです。
CAMISA SHIRT — STRIPES AND CHECKS

Camisa Shirtは、ブルーとホワイトのストライプ、ベージュとキャメルのチェックの二種類。
どちらもコットン100%。ブルーのストライプには、オックスフォード生地を使用しています。
まっすぐに仕上げた裾も、このモデルの特徴です。

Normal Shirtの丸い裾と見比べると、裾を出したときの輪郭の違いが分かります。
柄を選ぶとともに、どんな丈や裾の形を普段のパンツに合わせたいか、という見方もできる。
身近なシャツの中にある、少しずつの違いを楽しめる二着です。
LIGHT GREY KNITTED SHIRT

ライトグレーのKnitted Shirtは、コットン60%、メリノウール40%のイタリア製糸を使用しています。
織物のシャツから編み地へ。襟と前開きの構造はそのままに、素材が変わることで、シャツの見え方も変わります。
ストレートの裾に、スモークカラーの貝ボタン。

一枚で着るほか、ジャケットの内側に重ねて、襟元や前立てを見せる着方も楽しめます。
普段のシャツをニットシャツに替えてみる。同じ組み合わせの中でも、素材の違いから装いを考えられる一着です。
KNITTED JACKET — BLACK AND AVOCADO GREEN

ニットジャケットは、ブラックとアボカドグリーンの二色。
ヴァージンウール100%の編み地に、ブラウンのホーンボタンを組み合わせています。
中にシャツを着て、その上から羽織ったときのバランスを見ていただきたいアイテムです。
襟や柄をどのくらい見せるか。裾を出すか、パンツに入れるか。シャツの着方によって、重ねたときの印象も変わります。

ブラックには淡いイエローのストライプを。アボカドグリーンには、ブラウンやキャメルのチェックを。
今回のシャツと組み合わせながら、それぞれの色や形の関係を楽しんでいただけたらと思います。
BLUE/BROWN CM TIE

ブルーとブラウンを組み合わせたCM Tie。
イタリア製のシルク生地を使い、イタリアでハンドメイドされています。剣先の裏に別布を付けない、アンティップド仕様です。
シャツを着るとき、ネクタイも選択肢のひとつに置いてみる。
ニットや普段のパンツに合わせて、首元に少し違う要素を加える。結び方や合わせ方を考える時間も、装う楽しさにつながります。
日常に自然と収まる服にも、形や素材、細部を選ぶ楽しさがあります。
その一着が土台になることで、ほかの服との組み合わせにも余白が生まれる。
CAMISAS MANOLOを通して、いつもの装いを、自分なりに重ねていく楽しさを伝えていけたらと思います。